同じメレンゲを使ったスイーツでも、「パブロバ」と「イートンメス」には大きな違いがあります。
どちらも生クリームやフルーツを合わせたデザートですが、仕上げ方や食べ方によって、まったく異なる印象を楽しめるのです。
パブロバは大きなメレンゲをそのまま使い、ケーキのように華やかにデコレーションされるのが特徴。
一方、イートンメスは砕いたメレンゲとクリーム、フルーツを混ぜてグラスに盛り付ける、カジュアルで親しみやすいデザートです。
この記事では、パブロバとイートンメスの違いを発祥や見た目から解説し、それぞれの基本的な作り方までわかりやすく紹介します。
読み終える頃には、自分に合ったスイーツを選び、気分やシーンに合わせて作れるようになります。
パブロバとイートンメスの違いとは?
ここでは、同じメレンゲを使ったスイーツであるパブロバとイートンメスの違いを整理してみましょう。
発祥地や名前の由来、見た目の仕上がり、さらには食べ方まで異なるので、知っておくと選ぶ楽しみが広がります。
発祥地と名前の由来
パブロバは20世紀初頭に活躍したロシアのバレリーナ「アンナ・パブロワ」の名前が由来とされています。
発祥はニュージーランドまたはオーストラリアといわれており、どちらの国でも国民的スイーツとして愛されています。
一方のイートンメスは、イギリスの名門校「イートン校」にちなんだお菓子です。
学生たちが気軽に楽しんだことから広まったとされ、カジュアルな印象が強いスイーツです。
見た目や仕上げ方の違い
パブロバは大きなメレンゲをそのまま土台として使い、上から生クリームやフルーツで華やかに飾ります。
見た目はケーキのようで、フォーマルなシーンにも映える仕上がりになります。
イートンメスは小さなメレンゲを砕き、クリームやフルーツと一緒にグラスへ重ねます。
わざと混ぜることで「メス(めちゃくちゃに混ぜる)」という名前の由来が表現されているのです。
項目 | パブロバ | イートンメス |
---|---|---|
発祥地 | ニュージーランド・オーストラリア | イギリス |
メレンゲの使い方 | 大きく形を保ったまま | 砕いて混ぜる |
盛り付け | ケーキのようにデコレーション | グラスに重ねてカジュアルに |
印象 | 華やかでフォーマル | 親しみやすくカジュアル |
食べ方・楽しみ方の違い
パブロバは、生地とクリーム、フルーツをそのまま一口ずつ楽しむスタイルです。
口に入れると外はサクサク、中はふんわりとした食感が広がります。
イートンメスは、すべてを混ぜ合わせることで食感と味が一体になり、気軽にスプーンで楽しめます。
同じ素材を使っても、仕上げ方や食べ方の違いによってまったく別の印象を与えるのがこの2つのスイーツの面白さです。
パブロバの基本を知ろう
ここでは、パブロバについて詳しく見ていきましょう。
どんなスイーツなのか、材料や準備、作り方のポイントまでを整理して解説します。
どんなスイーツ?特徴を解説
パブロバは、外側はカリッと、中はふわっとした食感が特徴のメレンゲを土台にしたスイーツです。
その上に生クリームや色とりどりのフルーツをのせ、まるでケーキのように仕上げます。
特別な日のデザートや、おもてなしにぴったりの華やかさが魅力です。
ただし、メレンゲは湿気に弱いため、飾り付けは食べる直前に行うのがおすすめです。
パブロバの材料と準備
基本的な材料はシンプルで、卵白、砂糖、コーンスターチ、レモン汁、生クリーム、そして季節のフルーツがあれば作れます。
必要な道具は、ハンドミキサーや泡立て器、オーブン、クッキングシートです。
初心者の方でも手に入りやすい材料と器具ばかりなので、気軽に挑戦できます。
材料 | 分量の目安 |
---|---|
卵白 | 2個分 |
グラニュー糖 | 70〜80g |
コーンスターチ | 小さじ1/2 |
レモン汁 | 小さじ1/2 |
生クリーム | 100〜150ml |
お好みのフルーツ | 適量(イチゴ、キウイ、ブルーベリーなど) |
初心者でもできるパブロバの作り方
パブロバ作りは、メレンゲをしっかり泡立て、低温でじっくり焼くのが成功のカギです。
次のステップを参考にしてみましょう。
- 卵白をボウルに入れ、ハンドミキサーで泡立てます。
- 途中で砂糖を数回に分けて加え、ツヤのある固いメレンゲを作ります。
- コーンスターチとレモン汁を加えてさっと混ぜます。
- クッキングシートを敷いた天板に形を整え、110度のオーブンで約1時間焼きます。
- 焼き上がったらオーブンの中で冷まし、生クリームとフルーツで飾ります。
コツは、メレンゲをしっかり立ててツヤを出し、焼き上がりまで焦らず待つことです。
できあがったパブロバは、見た目も豪華で特別感のあるスイーツとして楽しめます。
イートンメスの基本を知ろう
ここでは、イートンメスについて詳しく解説します。
どんなスイーツなのか、材料や準備、作り方の流れをまとめてご紹介します。
どんなスイーツ?特徴を解説
イートンメスは、イギリスで生まれたカジュアルなスイーツです。
名前の「メス」は「ごちゃ混ぜ」という意味を持ち、その名の通り、メレンゲ・クリーム・フルーツを一緒に混ぜ合わせて楽しみます。
グラスに盛り付ければ、パフェのように見た目もかわいらしく、手軽に作れるのが魅力です。
パブロバがフォーマルな雰囲気を持つのに対し、イートンメスは家庭的で親しみやすい印象があります。
イートンメスの材料と準備
材料はパブロバと似ていますが、仕上げ方が違うため、必要な量や手順が少し異なります。
以下は基本的な材料の目安です。
材料 | 分量の目安 |
---|---|
卵白 | 2個分 |
グラニュー糖 | 80g |
粉砂糖 | 80g |
コーンスターチ | 小さじ1+1/2 |
レモン汁 | 小さじ1+1/2 |
生クリーム | 150ml |
フルーツ | 適量(イチゴなど) |
手軽に作れるイートンメスの作り方
イートンメスは、メレンゲを砕いて混ぜるだけなので、調理の手間が少なく、初心者でも挑戦しやすいお菓子です。
基本的な流れは次の通りです。
- 卵白を泡立て、砂糖を数回に分けて加え、ツヤのあるメレンゲを作ります。
- 粉砂糖、コーンスターチ、レモン汁を加え、さらに混ぜます。
- クッキングシートを敷いた天板に広げ、110度のオーブンで約1時間30分焼き、冷まして砕きます。
- 生クリームを泡立て、フルーツをカットします。
- グラスに砕いたメレンゲ、生クリーム、フルーツを交互に重ねて盛り付けます。
作り方はシンプルですが、混ぜることで素材の味と食感が一体となり、奥深い美味しさが生まれます。
見た目もかわいらしく、普段のおやつやちょっとしたデザートにぴったりです。
パブロバとイートンメスを比べてみよう
ここでは、2つのスイーツを改めて比較しながら、その違いや楽しみ方をまとめていきます。
特徴を整理することで、自分に合った楽しみ方を見つけやすくなります。
見た目と食感の比較
パブロバは大きなメレンゲをそのまま使うため、外側はパリッ、中はふんわりとした食感が際立ちます。
デコレーションケーキのような華やかさがあり、特別感を演出できます。
一方でイートンメスは、砕いたメレンゲをクリームやフルーツと混ぜ合わせるため、サクサクとした軽やかさと一体感のある味わいが特徴です。
見た目を重視するならパブロバ、食べやすさや気軽さを重視するならイートンメスがぴったりです。
ポイント | パブロバ | イートンメス |
---|---|---|
見た目 | ケーキのように華やか | パフェのようにカジュアル |
食感 | 外はサクッ、中はふわっと | サクサクとクリーミーが一体 |
手間 | やや時間がかかる | 簡単で気軽に作れる |
どんなシーンに向いている?
パブロバは見栄えが良いため、誕生日や記念日などの特別なイベントにおすすめです。
華やかなデコレーションは写真映えもし、場を盛り上げてくれます。
一方のイートンメスは、短時間で作れるので日常のおやつや友人とのちょっとしたティータイムに向いています。
シーンに合わせて選べるのが、この2つのスイーツの魅力です。
おすすめアレンジ例
どちらもアレンジ次第でバリエーション豊かに楽しめます。
- フルーツを季節ごとに変える(マンゴーや柿などでも相性◎)
- トッピングにナッツやチョコレートを加える
- アイスクリームを添えてさらに豪華に
アレンジは自由自在なので、自分の好みやシーンに合わせて工夫してみてください。
まとめ|気分で選んで楽しもう
ここまで、パブロバとイートンメスの違いや作り方について見てきました。
どちらも同じメレンゲを使いながら、仕上げ方や食べ方でまったく異なる印象を楽しめるスイーツです。
パブロバは、見た目の華やかさや特別感を演出できるデザートとして人気があります。
一方でイートンメスは、手軽さとカジュアルさが魅力で、日常的に楽しめるお菓子です。
その日の気分やシーンに合わせて選べるのが、2つのスイーツの大きな魅力といえるでしょう。
スイーツ | 特徴 | おすすめの楽しみ方 |
---|---|---|
パブロバ | 華やかでフォーマル | 誕生日や特別な記念日 |
イートンメス | 気軽でカジュアル | おやつやティータイム |
どちらも旬のフルーツをのせるだけで、手軽においしく仕上げられるのがうれしいポイントです。
ぜひ今回ご紹介した作り方を参考に、あなたの暮らしにあったスタイルでスイーツタイムを楽しんでみてください。
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